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【プレゼンテーション コツ】聞き手を納得させる、快適プレゼン術(実践編)

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本日はプレゼンテーション後編・実践編。

聞き手、承認者を納得させる、コミュニケーションの設計とは。

目次

プレゼンの前提

開始前の前提として、以下を遵守したミーティングやセッションをセットしましょう。

事前メールやコミュニケーションツールでの連絡、シェアする資料自体に書いてしまっても良いですね。

1.プレゼンする、される目的が明確
 - 同席に座しての、セッション意義(なぜ参加するか、しているか)に納得できている
2.セッションメリット(情報、商品、あらゆる価値の獲得)が明確
 - これから “話を聞く価値” に、納得ができている

(詳しくは設計編に記載、ぜひご覧くださいませ)

「なぜ私が参加しているのか」納得できていない人間に、依頼や提案、まして承認なんて難しいですので。


例えば「他の2部署の部長にも打診済みだが、却下される。高橋部長には承認頂けそうか、お伺いしたい」

「予算の都合上、経理チームにしかお願いできない。経理チームで承認できないなら、この企画は取り下げる」

と言った、人や予算に関する前提などは、特に重要。

「これは、私にしかできない事なのか?」という問いは皆、心の中で考えやすいので

(皆、仕事を振られること自体、嫌だったりしますので)

作業、承認などの “依頼目的” のセッションでは、丁寧に「人や予算の制約など」は説明するのが良いですね。

この説明で「あ、私がやらないとダメそうか」という、1つのマインドセットになります。

逆に、最初にこのプロセスが抜けると「他をあたってくれ」ともなりやすく、

最後に後付けのように「高橋さんしかいない」など言っても受け入れづらいです。

「それは困ったから言っているお願いでは?」という感触を持たせず、

「準備・設計されていて、私向けに用意された、特別・正式な場である」と思わせるのが重要です。

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説明の全体像

資料作成済みを前提に、説明での理想ステップは、以下4ステップだと思います。

もちろん「これが絶対正解」はないですし、人の性格、要求に合わせて変える必要はあります。が、

情報不十分な中「恥ずかしくないレベルでプレゼンの準備しておいて」なら、以下で十分だと思います。

①初めに、プレゼンの “受け手が分からなくて怖いこと、気になること(予想でOK)” から話し始める

 - 例えば、会議に暫く出ていないお偉いさんとの「情報ギャップが大きく、気になること」は何か?

②次に、資料の「作られ方」を話す = 作った者と、検討では何を詰め込み、資料構成はどうなっているか

 - 例えば、追加予算についてドラフトした資料で、構成は「前年予算→改善案→理由」と3パート、など

③本紙の前で「目的・メリット」を話し、認識ズレがないことを合意するプレゼンテーション設計編

④サマリー、その後詳細を説明: 「なぜ、説明資料を数枚挟む必要があるのか」に触れながら説明する

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情報ギャップが大きい点から

プレゼンテーション初め。

情報の受け手を想像し「ミーティングに対する理解度」を予想。

「情報の受け手が、最も “分からない、心配、気になっている” こと」は何か?から話します。

まずは、紙面に入る前で上記を話すのが良いです。
(紙面に入ると、紙面の体裁、文字、校正・・・さまざまが気になります)


自分が聞く立場、特に承認者目線になってみると、これは分かりやすいと思います。

このミーティングでいきなり「あなたはA or B案、どちらが良いと思いますか?」

問われたら、どうでしょうか。もしくは、問われることが確定している状況。

少なからず緊張し、何かしら準備をするのではないでしょうか。そして、焦りが口に出る人もいるかもしれません。

「何?このミーティング。何すれば良いの?私は」(この場合、最大に気になっていること = 参加者の役割)

「質問されたり、判断を問われる」行為は、時によって、また言い方によって、攻撃にも近しい行為です。

やり方によっては、怒られる、注意される、口論になる、の素でもありますし、要注意。

質問は時にストレスを与えます

それを避けるためにも

「このミーティングでは私から2つ提案をいたしますので、良いか悪いかのアドバイスください」

例えば、こんなことでも口に出すことが重要。

「あ、この場では、アドバイスすれば良いんだな。提案も聞けば良いんだな」とマインドセットされます。

たまに若手が「あの上司は説明を邪魔して、すぐに口を出すから。まともに話しを聞いてくれないと思った方が良い」
というのも耳にしますが、

これは「すべて上司が悪い」ことも無かったりします。聞く立場を想像すれば分かりますが

「何を求められるのか、不明なまま続くミーティング」というのも、怖いものです。

最後に聞きたいことを聞けばいいやと、ずーっと自分の話したいことを話してはいませんか?
自身にも、見直してみる余地はあるかもしれませんね。

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資料の「作られ方」を話す

意外と忘れがちな「構成」について触れることも重要。

具体的には作った者やリサーチの方法、これまでの検討では何を話して、結果として、資料構成はどうなっているか。

・事務改善チームで、1ヶ月間で急ぎ社内調査

・計3部署に跨がる事務連携面の課題を集約する取り組み

・調査設計、結果、課題考察、ネクストアクションの資料構成にまとめ

これは「あなた達が、これまで考えたり、採択したリサーチや検討のやり方」

「誰しもが理解し、当たり前に用いるスタンダードではない」ので、その説明をします。

例えば「3人にヒアリングした」だけの情報を「全体課題」とすれば

「まだ、調査が必要ではないか」と「承認を取りたい場」としては別の疑問を生むワケなので、要注意。


この場合、「ストーリーに沿う、矛盾ない作られ方が示されている」ことが理想ですが、

まずは正直に、正確に書いて話すことが重要です。

(3人調査を盛る意味はなし。調査設計を話すことで、上長が “間違い” に気付けることが重要


あとは作られ方として「構成について触れること」も非常に重要

パワーポイントでは特に要注意ですが、

従前検討チームが「一所懸命考えまくった、例えば論点、課題、解決策の提示構成」などは、

かなり複雑になっていることが多いです。

作っている側は、気持ちや興が乗るので「これ以上は分かりやすくできない」なんて

思ってみたりしますが、そんなことはなく「調査した分だけ、複雑な業界構造・課題なども把握」し始めます。


より、今までの検討チームでないメンバーが入るミーティングでは、

丁寧に、資料構成を話すようにしましょう。

2つの論点に対しパワーポイントを2枚作成し、課題は業界多岐に渡るため、4枚ほどで作成。

計6枚で説明をいたします、など。

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目的・メリットを話す

参加者が「この場に出席する理由、メリット」を丁寧に話す。

1.プレゼンする、される目的
 - 同席に座しての、セッション意義(なぜ参加するか、しているか)に納得できている
2.セッションメリット(情報、商品、あらゆる価値の獲得)
 - これから “話を聞く価値” に、納得ができている

会議の満足度や参加意義は、「目的達成度」あるいは「メリット獲得感」によって定義されると思います。

要は「欲しいと思っているもの ≒ 目的、メリット」を自覚・把握し「実際に得られたかどうか」

なので

・” 対話の目的”を明確にドキュメントに書いて、セッションの最初に話す

 (このミーティングでは何を目指すのか。考えて欲しいことは?)

・観衆が “価値が高い” と感じる “解くべき問いとアンサー” を最初に「構造で」端的に、部分的に話す

 (全て最初に話しては聞く気も失せるので「メリットを理解している事と、回答構造」を端的に)

何がメリットかも分かっていないのに「この提案は良かったか」なんて分かりません。

また、目的も分かっていないのに、何かに意見することも難しいです。

そんな状態では「ミーティングが良い時間だった」と思いにくいので、この辺りは丁寧に説明が必要ですね。

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“数枚資料” の必要性を話しつつ、プレゼン

ここから説明開始。

(ここまで長いように感じますが、説明準備をした上でのトークなら、5分とかからないと思います💡)

説明は、サマリー、その後補足という大枠の説明に従いつつ「プレゼン枚数、ナンバー」にも触れて説明を行う。

(「10枚もあるパワーポイントで、何を話そうとしているのか」不明で聞き続けるのは、苦痛なので)

また、資料が大量にある場合は、どこに向かうつもり?何が入っているの?無駄が多そう。聞くの面倒だな・・・など、いろいろ感じます)

ので、「サマリーの①→補足は・・・ サマリーの②→補足は・・・」といった工夫など、聞きやすい説明します。


そして、この “サマリー” が、最も重要。このパートのペーパーとトークで、

オーディエンスの「セッション参加の価値、その感覚全てを決めている」と言っても良いと思います。

ポイントとしては前述の「メリットを構造で、部分的に感じられる」要旨の提示。

・原則として、1枚目で要旨を語るペーパー

・観衆が “価値が高い” と感じる “解くべき問いとアンサー” を「構造で」端的に話す

・全て話しては聞く気も失せるので「メリットを理解している事と、回答構造」を端的に、部分的に示す

この辺(要旨→詳細の示し例)は、別編 “プレゼンテーション・前編” でもご紹介ぜひ見てみてください

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まとめ

以上、オーソドックスなプレゼン手法を解説。


ロジカルに「オーディエンスの不愉快や漏れ」を減らす意図の説明なので、失敗は少ないと思います。が、

人によって「良いから結論だけ言ってくれよ」なんて、通じないことも、もちろんあります。


その場合は、かいつまんで「情報ギャップ」だけ捉え結論だけ言ってしまうのもありですね。

例えば、

「~のような会議を踏まえ、~部長にプランの承認を取りたく、このミーティングを開催。」

「3つ承認候補のプランがあるので、それを資料10枚程度で説明します。」と話すだけなど。

何れにせよ、本記事の “基礎” を抑えていれば、抜粋プレゼンはいつでもできます。

まずは基礎。丁寧に進めるミーティングを実践してみてください。

ではまた。

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この記事を書いた人

簡易的で実践的な「コミュニケーション法」「論理的思考法」「プレゼン術」「メンタル処世術」を発信します。

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